【四條畷】大晦日は創建400年近い蓮華山妙法寺で除夜の鐘を撞きませんか。
妙法寺は、大阪府四條畷市砂360番地にあり、四條畷では戦前から存在した唯一の日蓮系寺院であり、現在は京都の妙蓮寺を本山とする末寺だそうです。
大晦日から新年にかけ除夜の鐘の音を撞いて新年を迎えてみませんか?
こちらの妙法寺も12月31日(水)の午後11時30分ごろから除夜の鐘を鳴らそうという人で賑わいみせるそうです…と、お寺の方よりお話伺い参拝もしてきました。
本堂は畳敷きで、法華宗特有のウチワ太鼓等があります。天井からの瓔珞(ようらく)、天蓋(てんがい)を隔てた正面に、本尊を祀る大きな(仏壇)須弥檀(しゅみだん)があります。須弥檀は、法華経の教義に則り、曼陀羅(まんだら)形式で諸尊を配し祀っております。宗祖日蓮聖人は、冬には綿帽子姿で中央上段に座し、その上の題目の左に釈迦如来(仏教の教主・法華経を説く)、釈尊の左に浄行・安立行菩薩、右に多宝如来(法華経の説かるべき在々処々に出現する如来)。多宝如来の右側に上行・無辺行菩薩、(この四菩薩は、釈尊から法華経を末世の衆生に弘むべき使命を持つ)。さらに中央左右に不動明王、愛染そして四隅に持国・増長・広目・多聞天王の仏教守護神を祀っている この本尊仏壇の横に、本門法華宗の開祖日隆上人、その右側厨子に宗祖日蓮聖人。左側には妙法寺創建檀那廣岡一族、歴代の住職檀信徒等の位牌壇、諸霊が安置されています。
番神堂(三光天子三十番神堂)
三光天子(日・月・星天子)、鬼子母神十羅刹女、三十番神を祀る御堂です(法華蛇羅尼品に、鬼子母神が藍婆ら十羅刹如と共に、法華経を読誦し、受持する者の擁護者であると記される)。
三十番神とは、わが国の著名な天神、地祇三十神が、一ヶ月三十日の間、毎日結番交替して、国家、国民を守護せられるという信仰で、これを一年十二ヶ月にわたり繰り返します。なお、明治以降太陽暦が用いられるようになってからは、日蓮宗では三十一日の当番神として伍番善神を当てています。また、当山妙法寺では、毎年九月十五日に「三十番神祭」として昔からおまつりしています。
この鐘楼堂の鐘は第二次世界大戦で共出されましたが、先代の妙法寺中興日孝上人{明治42年(1909年)5月21日~平成元年(1989年)6月13日 遷化81歳}の時、檀信徒の皆様のご尽力により昭和39年に再建されたものです。鐘には当時の寄進者全員の名前が刻印されており、何十年と妙法寺檀信徒の幸せと、世界平和を祈り鳴りつづけております。また、大晦日には除夜の鐘として檀信徒の方々や檀信徒以外の方々も百八の煩悩を払い、新年の幸せを祈願し鐘を打ちに毎年多数参拝されます。刻印のお名前を見ますと今もご活躍の方々等、懐かしいおもいでお名前を読み取る事が出来ます。戦後の乏しい時、私たちの父母が子孫の繁栄を願って、精一杯の思いで建立された鐘楼を私たちの世代も、次代の子供たちのために受け継いで参りたいとのことです。
※囲い説明は蓮華山妙法寺のホームページより。
(亮)