【大東】時を刻まなくなった〝珈琲館時計台〟の謎に迫る!! 店主への直撃取材を敢行!! 衝撃の真実が明らかに!!
日々取材で飛び回っていると、奇妙な噂を耳にすることがある。
今回もどこからともなく聞こえてきたのだが・・・
「曙町に、立派な時計台が目印となっている珈琲館があるのだが、肝心の時計が全く動いていない!あれは飾りなのか」?
百聞は一見に如かず!
とりあえず現地へ行くことに。
JR学研都市線『住道駅』を降りて目的地の方へ歩くと、何ともモダンな時計台が目に飛び込んできた。
更に近付くと、いやが上にも時計台がその存在感を放ち、「我こそが店のシンボルである!」と言わんばかりのたたずまいである。
違う角度から見ても、実に立派な時計台だ。
店の名前もハッキリとした。
『珈琲館 ミキ』。
が、しかし、外観を眺めているだけでは何もわからない!
私は意を決し、店内へお邪魔させていただいた。
はやる気持ちを落ち着かすため、先ずはアイスコーヒーでひと息。
天窓から差し込む光にグリーンが尚一層輝きを増し、心地良い空間を演出してくれる。
暫しの癒しを味わった後、遂に!沈黙は破られた!!
核心に迫るべく、マスターへの直撃取材を敢行したのである!!
内容は、下記の通りまとめさせていただいた。
お店の歴史は30年以上にもなり、マスターのお父様が始められたとのこと。
当初時計台は無かったのだが、何か目印になるものはないかと考えられ、札幌市時計台をヒントに設置されたのが現在のものである。
ところが!設置直後から予期せぬ事態が発生!!先代マスターを困らせることとなるのだ。
それは、度重なる時計の故障・・・
その都度新しい時計に交換するも、直ぐにまた動かなくなってしまう・・・
先代マスターが他界され、当時会社員として働いておられた現マスターが跡を継がれるのだが、時計の不具合まで継承されたようで、針は一向に進まぬままである。
「たまに動いているようだ」との噂も耳にしていたので、最近時計を交換したのか?その辺りも聞いていた。
マスターの答えに、私は我が耳を疑った。
「費用も馬鹿になりませんし、時計の交換はしていません。それどころか、時計は20年前から止まったままですよ。20年間一度も動いてません」。
20年前から一度も動いていないだとぉーーー!!!
平静を装いながらも、私の身体は小刻みに震えていた。
まさに!衝撃の事実であった。
こうなれば、〝後は野となれ山となれ〟である。
私はもう一つ質問をぶつけてみた。
「今後、時計が動くことはあるのか」!?
マスターは間髪入れず、「ありません。二度と動くことはないでしょう」。
・・・・・・
一瞬、悲しげな表情を浮かべた私を気遣ってだろうか?、マスターは満面の笑みを浮かべながらこう続けた。
「でもね、時間には人一倍気を遣ってるんですよ」。
「役所関係のお客さんも多く、皆さん凄く時間を気にされるんですよ。ですから、店内の時計はバッチリです」!(笑)
なるほど、そう言われると、お店の中の時計は正確に時を刻んでいるようである。
全てを知り緊張の糸がほぐれると、店内の様子も落ち着いて見れるようになってきた。
思っていた以上にスペースは広く、テーブルが整然と並べられている。
ランチメニューが大人気だという、珈琲館 ミキ。
マスターは、お忙しいランチタイム後のひと時を裂いて取材に応じてくださったようで、緊張の緩和とともに恐縮した次第だ。
最後に、マスターに記念撮影を申し出たのだが、はにかんだ笑顔で断られてしまった。
仕方なく、マスターの立たれるステージだけをパシャリ☆
『現実は小説より奇なり』・・・
そのことを実感させられた今回の取材であり、まだまだ不思議なドラマが大東市には眠っているに違いないと、期待に胸躍る今日この頃である。
終止笑顔でお話をしてくださったマスターに、この場を借りて改めてお礼を申し上げたい。
ありがとうございました。
珈琲館 ミキ
〔営業時間〕7:30 〜 15:00
〔定休日〕日曜・祝日
〔お問合せ〕072−873−8825
人気の日替りランチは
お人柄のにじみ出たマスターの笑顔と、心地よく時を刻む振り子の音に見送られながら表に出ると、降り始めた小雨に思わず天を仰いだ。
「お前さんの謎が解けたよ。時を告げることはなくても、マスターにとっては大切な時計台なんだよな。マスターの心の中では、今でもお前さんは時を刻んでいるのかもしれない。お父さんの思い出とともに」・・・
ではまた (^O^)/
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本日の和歌
『 動かなむ 父の遺した 時計台 時は今猶 心に刻みて 』